さえずり６（歌舞伎編）

・昨日今日で歌舞伎座の公演を久しぶりに昼夜とも観た。勘三郎さんの13回忌公演と。時の経つのは早い

・歌舞伎座２階のギャラリーには懐かしい舞台写真。勘九郎から勘三郎を襲名したのって2005年のことだった。前のブログやエンタメブログにも襲名披露公演のことはいくつか記してあるのだけれど、あの時の熱狂と言ったらば…。亡くなったのが12年。あまりにも、あまりにも早すぎた。

・演目は昼夜どれもよかったけれど、やっぱりあんなかわいいちっちゃい子ちゃんだった長三郎くんの立派な仔獅子っぷりに、勘太郎くんのとき同様おばちゃんは涙。

・SNSでここ数日「籠釣瓶」のクライマックスにおける大向さんの「は？」みたいな掛け声に憤るポストをいくつか見かけてたけど、たしかに、あの最後の最後、静まり返った緊迫のシーンに、いくら配役のことにしたって「おおあたり！」はないよなーと思った。センスを疑っちゃう。

・これ以前の自分の出くわした大向こうさん珍大賞は、「雪暮夜入谷畦道」のたぶん先代團十郎さん（だったと思うけど）の直次郎が蕎麦をすするシーンでかかった「よく噛め！」って掛け声。場内もザワザワぶふふ…とさざめいてた。あまりのドンピシャな間合いについつい笑っちゃったけど、あれは蕎麦をずずっずずずーッと勢いよくすするから江戸っ子のイキなのであって、よく噛んだら全くイキじゃないじゃん、とあとから思ったヨ。

レッツ豪徳寺

昨日はぺちこを偲ぶ日で
約束どおり肌寒い霧雨のなか豪徳寺へ。
正月は参拝客でごった返す参道も生憎の天気に
午後も遅めの時間帯だったせいか
猫神社を訪れる人はまばらだった。
その大半は外国人の方々。
ガイドブックに乗っているという話は聞いたことがあるけど
メジャーな場所になったのだなあと思う。

再び家から持っていった招き猫をお返しして
そろそろ新しい出会いがあってもいいんじゃない？と
お願いしないでもなかったけれど
昨日の天気ではなかなか出会えるものもないよなと。
ま、焦らず出会う時は出会えるだろう。

境内の梅の花はこのまえの温かさで早々にひらいでしまったか
ほとんどが雨に散っていた。
今年は桜も早いんだろうか

不在の５年

昨日はねこの日だった。
うちからねこ本体がいなくなってしまってもう５年も経つ。さすがにどんよりと落ち込む角度はゆるくはなっているけれど、何年経ってもつらいものはつらい。ねこの日だしよそさまに負けないぐらいかわいく写ってる写真でも見繕ってアップしようかなとあれこれさがしていると、やっぱりいつのまにかしんみりしているような体たらくだ。

ねこの日の翌日、本日は丸５年目の命日なのである。
まあ、祝日ですからどんなに落ち込もうが泣いてようがフリーダムではあるんだが。

雨がやんだら今年はまだ出かけていない豪徳寺にでもお詣りに行こうと思っている。

病院通い

 　10日に東京に戻ってから、ライブや映画に文楽などイベントや友人との飲み会やらオフ会にと毎晩出歩いていた余波もありつつキリキリ仕事をしていたら、疲れが蓄積したせいか今度はダウンはしなかったけど舌の裏側に巨大な口内炎ができていた。それをきっかけにこの際だからと歯医者に通うことにした。口内炎ってなに科に通うのがいいのか正直迷ったのだけど、これまでも疲れがたまると歯茎が腫れたりしていたこともあり、一度ちゃんと医者にかかりたいとは思っていたので、なら口腔外科とかある歯医者さんがいいかしらとネットで探して家の近くで予約して出かけてきた。
　久しぶりの歯科は新鮮だったけど、長年放置した歯の状態も検査の結果やっぱり治療が必要とのことでしばらく通うことになった。ちゃんと会社の保険がきくうちに体のガタはなおさなきゃと思うお年頃ゆえきちんと通院しなければ。そして肝心の口内炎は目視できるような状態になると治りかけといってもいいのかもしれず、危うくお医者にスルーされそうになったので慌てて訴えてちゃんと薬を塗ってもらった。まだしょっぱいものや酸っぱいものはこわくて食べられないけど効果はあったと思う。とりあえず大事はなくてよかったのだけれど、今日いつもの首吊り病院でけん引のついでに「口内炎って診てもらえます？」ときいたらば、内科でも診てくれるとのことなので今度できたらこっちに来よう。チョコラＢＢも常備して置かなければ。
　あとは皮膚科にかかって…などなど通院予定も満載である。節制しなくてはね。

Queen+Adam Lambertをみた

　先日の帰省中にクイーン+アダム･ランバートのチケットを衝動買いした。今回早めに日本入りしたブライアンが毎日まいにちインスタで写真を上げている様子をみていて、東京ドームだしまだチケットがあったら行ってみようかなとチェックしたら、ちょうど見切れ席のような端っこの席があったのでついつい買ってしまった。ブライアンにのせられちゃった。
　そんなわけでフルのコンサートとしてまともに参加するのは、なんと初めてみた81年２月の武道館以来というとんでもない時空を超えてライブに出かけてきたんだけど、これがとてもよかった！
　ロジャーもブライアンも確かに年はとってソロにしても若い頃のプレイとは違うけれど、なによりフレディやジョンとプレイしてきた曲の数々を大事に演奏し続けている気持は伝わってくるし、それになんといっても巧いんだ、アダムの歌が。声量にしても節回しにしても、ロックというより舞台でもいけるようなテクニックというか確かな歌唱力を初めて生で聴いて、今更ながらびっくり。しかもあんなにデーハーでお客を煽ったり盛り上げるのもうまいのに「おれがおれが」みたいなところが見えずに、きちんとブライアンとロジャーを立ててどこか半歩ぐらい下がっているような謙虚さみたいものまで見えたりしてえらいなと感心してしまった。
　やっぱり沁み入ったのはブライアンの歌うLove Of My Life。後半でフレディの映像が登場したあたりからちょっとグッと来てしまったのだけれど、やっぱり続く「手をとりあって」には泣けちゃったな。ほか王道と言ってもいいであろうヒットナンバー続きのセットリストもほとんど完璧だったのでは。欲を言えばNow I'm Hereとかも聴きたかったけど（贅沢言ったらきりがない）。

　ドームは１月のブルーノ･マーズにも負けないほどの大入りで、自分と同年代の年季入りファン＆家族連れと思しき層からティーンまでいろんな世代のお客さんたちがきていて、みなさん曲をちゃんと歌うのね。ポールやビリー・ジョエルのライブでもみんなが歌う曲は歌うけど、クイーンぐらいほとんどの曲を観客揃って全部歌ってるライブってなかなかないのでは。
　改めてクイーンの存在の大きさというか、歌い継がれていくのはすごいな、としみじみ思ってしまった。観られて本当によかったです。
（記事をエンタメブログに移すので少し改編）

ふたたび

　またもや実家からこんばんは、なのである。年末ぶんいれればもう今年３回目の帰省である。今回は元々妹の希望で予定してあったので緊急性もなく１週間のリモートワークのつもりでいた。今季の冬はずっと変わらず雪も少ないので寒いとはいえ比較的楽でもあるし、のんびり仕事といえばそうではあるのだけれど。でも気持ちはそんなに穏やかでもない。

　その後の父は術後の経過も良く普通の生活には戻っているけれど（携帯は持ち歩きはしても相変わらずほとんど使ってない）、今度は母が脚腰を痛めて家の中でも外でも杖をついて辛うじて動いている状態になっている。寒い時期には体調不良や冬季ウツみたいな症状は以前からある母だが、関節を骨折した際にかかっていた病院にみてもらっても取り立てて異常はないらしい。傍目にはふくらはぎとかむくんで見えるし、実際日常生活に支障は出ているので何でもないわけねーだろと思うけど。
　そんなわけで普段は復活した父が食事の支度や買い物を今までどおり一手に引き受けているけれど、先日初めて「正直しんどい」と小さく訴えられた。母は普段からピーピー電話してくるからはいはいと聞いているけれど、入院中以外は憎まれ口ばかり叩いている父がそんな言葉を漏らすのは珍しいので少し動揺してしまった。いくら元気だとは言ってみても傍から見れば老々介護のようなものだし無理もないんだよなと。朝晩の食事作りや買い物に、ゴミ出し掃除に洗濯もしんどいだろうし、食事関連以外のことに父はほぼ無頓着なので（そして当然母とは揉める）、やっぱ冬の間だけでも家事手伝いでいたほうがいいのかしらと、心は揺れる。

　その割にはすでに帰りの新幹線切符に加えて、あれこれ観劇チケットまでばかすか買うなど身勝手してしまっている自分。すまん、父母よ。でも次は５月の連休まで戻らないつもりだったけれど、また戻るかもしれない。