実家にて３月

　昨日は結局朝から晩まで１日中雪は降りつづいた。季節の変わり目とはいえ風が吹けば舞い上がるような湿り気のない細かな雪は、今朝10センチ弱ぐらい積もっていた。昼過ぎには大半が溶けてしまっていたけれど。年末に八幡平方面の日帰り温泉に出かけたときに雪が積もっている場所には行ったものの、それ以来今季最後にしてようやくまともな近場の雪景色だった。なんだかんだ言っても年に一度は雪景色をみたい北国育ちの人間なのだわー、あてくし、なのである。

　春が近づくとともに母のウツ期間も終わり、もう家の中で杖をついたり動けないとかいうことはなくなっている。目下のお気に入りは最近家に来たばかりの乾燥機付き洗濯機。ルンバ風掃除機が来たときも喜んでいたけど、やっぱりそういうロボット系とかお役立ち家電は老人家庭には、というか老人家庭にこそ有用なものだと思う。父はからきしダメだけど、母はそのへんの家電をとりあえず大きな抵抗なく使っているのは歳の割には大したものかもしれない。
　父のほうはペースメーカー手術後に申請していた障がい認定がおりて手帳持ちになった。ペースメーカーを入れた人は今のところ一律で１級になるようだが結構本人はショックみたい。にもかかわらず出かけているのは相変わらずで、連絡もなしに遅いバスまで帰宅しないこともまだたまにあるようだ。懲りないヤツだけど、動かないよりはマシなのだろうと思うことにする。
　父母が元気になればなったでまた別な問題もおこらないわけではないけれど、なるべく平安な日が続きますように。なんてことを思いながら、19時前にしてすでに真夜中状態の実家の夜は今日も更けていく。