6/19/2024

実家方面じじょう

 先日の土曜日にまたもや父が朝出かけたっきり、遅くなっても帰らない事件が発生した。前回の騒動以降こっこり鞄に忍ばせたGPSの仕事によって居場所は掴めているとはいえ、21時近くになっても戻ってくる気配がなかったので、妹が目される場所、ってかいつものパチンコ店なんだけど、に乗り込んだとのこと。ひょっとして父はボケたのだろーかとも思うも、母いわくその割には家の電気やガス代の請求書には目を通して計算やらなんやらしてるからボケてるはずないとのこと。とにかく出かけるのは構わないけど仮に自分が向こうに帰ったって車運転するわけじゃないから迎えになんぞ行けないし、携帯ぐらい持てや!ってかいい年したジジイがいい加減にしろや、まったく。とブリブリした父の日であった。

 さて、モリオカ方面といえば、街中心を流れる川沿いの酒蔵跡地に建てられる高層マンションの募集広告に使われた「眺望予想風景」の写真が、岩手山でなく青森の岩木山を裏焼きで使ってあるとかでSNSでは極地域的に炎上している。市から抗議が行ったそうでそのデベロッパーのサイトには謝罪文がこっそり載っているけれど、山の形のデザインを間違えた←積雪具合を参考にした岩木山の写真を誤ってそのまま使ってしまったとかお詫びのピントはズレまくり。(→その後全国紙やら全国ネットのニュースにも取り上げられてじわっと拡大したせいかお詫びの文面が写真取り違えの経緯らしきものの釈明と、市民県民岩手山を愛する人々へのお詫び、と差し替えられた)。その会社、すでに目抜き通りに2つ3つぐらい系列のマンション建ててるのに間違えたりするもの? だいたい眺望売の広告を出すというのにまともなチェックしないものなのか? 土地に敬意も愛着も何もないってか、ナメトルんかわれ!? 怒・怒・怒…∞と地元の人はもっと怒っていいんじゃなかろうか。

 帰省するたびに馴染のお店や風景がどこかしらなくなっていき、マンションやらパチンコ店やら駐車場に置き換わっているという苦々しい思いは旧ブログにも書いたりしてきたけど、ここ数年の盛岡は市内中心部の老舗商店なんかが立ち退いた区画に、高層マンションがどかすか建ちまくるという現象が加速している。景観のよろしい地区どころか官庁街とされる大きな通り沿いにも件の会社の分譲マンションが建っていて、歩道を歩いてると向かい側の建物上階ベランダに干してある洗濯物が見えてしまうというのは、なんとも言えないわびしさがある。
 長く住み慣れた場所を手放す側にしてみれば、後継者がいなかったり維持費や経済的なことなど厳しい事情もあるのかもしれないけれど、ここにきて「世界で行くべき都市のナンバー2」とかインバウンドブームに浮かれている間に、わたくしの懐かしい街はいつの間にか、街角をゆけば唐突にどでかいマンションが点在している奇妙な街並みになってしまっている。今回は紺屋町という場所柄もあり、というか近場に同じような規模のマンションがすでにあと2つは建築中ということもあり特に大きな騒ぎになっているけれど、これって紺屋町に限らず盛岡全域の問題だろう。これまでも何度か古くから保たれてきた建築物に取り壊し危機が迫った際、反対運動が立ち上がっては結局取り壊されてしまったケースはあったけど、今回の出来事を受けてヘラルボニーさんがSNSに書いていたように、「街のヴィジョン」の問題としてもうちょっと行政が土地の活用や保護を総合的にもりこんだ条例を作るなり、積極的に住民と一緒になって考えるべきだ。
 そのことと昭和のイケイケドンドン時代に山を切り拓いて新興住宅団地を作ったはいいけれど、少子高齢で若い人は去り住民は減り続け、買い物できるようなスーパーや店舗はなくなり、高齢者ばかりが残されたうちの実家のある過疎団地の問題とどこかでつながりそうな気もする。そうやって街中にできるマンションに越しているのはそんな過疎化した団地から便利の良い街中に住み替えた年配層も少なくないらしいとも聞く。今後価格的に購入できる層はもっとハードルが上がるのかもしれないけれど。
 今回の騒動は一部地区の景観や地元感情の問題としてだけでなく、市民のQOL問題として広く話し合われるきっかけになればいいと思う、本当に。

 にしても、紺屋町の問題で積極的に発言してるのって、よそから移り住んできた人々がメインに見えるのは気のせいだろうか。これも地元紙が今回の騒ぎを報じないのに通じるのかもしれないけども。
…と、今朝になって地元紙にも記事が載ったようだけど。

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